今日はマスターモニターの話題です。
今日、品川駅そばのソニー高輪オフィスで「TRIMASTER EL」のセミナーが開かれ、特約店さんからの案内で参加してきました。
有機ELを使ったマスターモニター。その実際の映像を見てきました。
率直な感想は「すげぇえええええええ、欲しいけどいらない。」(笑)
実際に見たのは、フラグシップである「BME-E250」の試作機。
半暗室(まっくらではなかったけど、まぁ実際こんな感じで作業かなレベル)での視聴でした。ブラウン管・液晶・有機ELと3種類のマスモニを横並びの状態での展示でした。ソースはHDCAM-SRの1080/60iの4:2:2の録画映像。
まぁ、暗部の表現は圧倒的に有機ELに軍配が。
SONYサイトより |
さて次にこのグラフ。
SONYサイトより |
また、液晶との違いとしてはもうひとつは応答速度でしょうね。画面を4秒で横切るロール、3秒で流れる縦ロール、どちらもまったく問題なし。CRTと違いはなしでした。
が、個人的に「欲しいけど、いらない。」の部分のお話ですが、それは・・・
「視野角」。
なんかね、公称上下左右89度なんですが、これ「嘘」ですwww。ソニーの人自ら言ってましたが、20度ぐらいですぐにB方向にドリフトしていきます。どんどん青っぽくなるです。この狭さは液晶以上!
試作機とは言え、この狭さはどうなんだろう。感覚的には真正面から2人で見るのが限界です。サイズ的には25インチなので、あまり離れてみるわけにもいかないサイズ。せめて40インチクラスであればまだ。というところです。いろいろなところで大絶賛なので、敢えて酷評しときます(笑)。
試作機レベルの視野角だと、編集室で使うのは限定的なものになるでしょう。特にカラーグレーディングでは使い物にならないかも。
なぜなら、オペレーター、監督、撮影、照明、プロデューサーと5人いたらまともな色で見られるのは、このうち2名のみ。これじゃぁ作業進まないです。いや1人1台なら話は別ですが。。。1台250万を5台も買えません(笑)
まぁ世代が進むごとに改善されていくとは思います。なので、期待を込めてですが、
「今年発売のモデルを買うならBVMではなく、PVMにしろ!。で数年後こなれてからBVMを買おう!」
これが個人的な結論かな。
いやぁしかし、恐ろしい表示デバイスが出てきたと本当思いました。黒、すごい。
こんなに黒も色も出て、実際どうやって使う?何の意味がある?最終的な出画とかけ離れてる!と批判も出るのかなと思います。
このBVMシリーズにはインターレースモードだけじゃなく、CRTのガンマを再現するモードも搭載。ものすごい数で普及しているCRTのマスモニと並べて使っても違和感が出ないようにLUTをあてているようなもの。
ですが、この使い方にとても未来を感じました。液晶、CRT、DLP、PDPそしてフィルム。一般ユーザが最終的に目にするモニタはものすごい数です。ポスプロがそのすべてを用意するなんてことは難しい。ならばそのすべてを凌駕するモニタでLUTで再現すればいいのでは?それこそマスターモニターなんじゃないかな。
ま、そこまで単純じゃないんですがね。
NBAで実際に見た人の話では視野角の問題なんて全く耳にしませんでしたが、本当に狭かったんでしょうか?
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