2015/01/27

共同通信社さん配信の報道に関して 続報

先日の、共同通信社さんの配信の報道に関して、進展がありましたので、こちらでご報告をさせて頂きます。

本来は、DaVinci ResolveやFCPX、Mac、またそれらを使って行う映像制作の技術的な話題を徒然に書き連ねるためのブログですので、今回のご報告もまたイレギュラーである事をご理解ください。

前回の投稿時にはこれほどの反響がある記事になるとは思っておらず、自分でも甘さを痛感致しました。
こんなにもたくさんのコメントを頂く事になるとは全く想定しておりませんでした。
ひとつひとつに返信出来ずもうしわけございません。

ですが、やはりこのブログは「映像屋のざれごと」なので、こういった話題は今回限りで終わりにしようと思います。
合わせて申し訳ございませんが、コメントは一定期間承認制にさせてください。

さて、後日談です。
友達、仲間たちからもたくさん連絡をもらい、色々と考えて、
25日日曜日の夕方、再度共同通信社さんに連絡をメールで入れてみました。

要約としては、
記事として配信されたものには大きな誤りがある。
自分の意図した発言と180度逆であり、映像制作に携わる人間としては、
この間違いは許容出来るものではなく、自分の評価を落とし、営業を妨げるものである。
よって、速やかに、記事の訂正、謝罪、経緯の説明を求める。

というものです。(もっと長ったらしく書いたけどね)
日曜日だし、そんなすぐ返事は来ないだろうな、と、
気晴らしも兼ねて、呑みにいこうとしたバス停で、電話がかかってきました。

共同通信社さんからでした。
内容としては、
「ご迷惑をかけて申し訳ないです。詳細を調査してから、明日ご連絡させてほしい。」
ということでした。


正直、はやっ!と驚きました。

そして、あけて26日。
電話で再度連絡を頂きました。
「これからお伺いして、お話をさせて欲しい。」
ということでしたので、了承。

数時間後、いらっしゃって面会。
記者さん達の上司で責任ある立場の方たちでした。
内容を要約しますと、

「本当に申し訳ございませんでした。
内容が変わってしまった経緯としては、取材記者と執筆記者が別であり、
記事の内容が膨らんでいくなか、文章量をへらす編集を行った最終段階で、
情報の伝達が不十分な状況で書き換わり、
また取材対象者である田巻に確認を怠ったことから来るミスである。
ミスであり、明らかに間違った内容であるので、早急に訂正記事を出したい。」

ということでした。
(実際は、もっとすごく丁寧なお話のされ方でした、文体上きつく見えるのはごめんなさい。)

また、「政府発表が云々、というのは、田巻と話をしていた記者さん個人の発言であり
それが記事内容の変更の理由ではない。」

というところが、一般社団法人 共同通信社としての見解だそうです。
そして、その後、訂正記事の原稿をお送り頂き、本日27日付けの新聞各紙に間に合うように配信して頂きました。東京新聞さんでは30面に掲載していただいているようです。

訂正内容は、おおむね田巻の意図するところと符合しているもので
「太陽光でもこうした影はできることはある。背景合成の可能性を否定は出来ないが、断定も出来ない」
という趣旨になっています。

既に、一報目が流れてしまっている以上、訂正という形でしか、周知は出来ないでしょう。一報目よりも小さく、新聞社によっては掲載されないこともあるでしょう。
しかし、一方的に田巻がブログやSNSで「間違ってる!」という叫ぶのではなく、
この記事を報じた通信社経由での訂正となっており、次善の策は取れたのではないかなと思います。

ジャーナリズムが!報道が!とか
色々と切り取る側面を変えれば、まだまだ話題には事欠かない事象かなとは思いますが、
この件では、映像が合成かどうかということ自体、もはや、論点ではないですし、大切なことはもっと別ですよね。

このブログでは、映像制作の話題を扱っていきたいと思います。
ですので、この話題はおしまいにしようかなと、思います。

今回の一件は本当に色々と考えさせられました。
心配して連絡をくれた仲間、経緯を説明して、慰め、励ましてくれた仲間。
自分自身の甘さを指摘してくれ、対応方法の相談に乗ってくださった方。

一方で、これ幸いと、田巻の陰口を叩く人。
中には、捏造(正確には改変ですが)は記事ではなく、
前回更新した田巻の主張の方が捏造だ。というものまでありました。
ですが、それも日頃の行いからそう思われたんだろうなと、猛省。

様々な意見を頂戴し、凹んで考えられない時間もありましたが、
何か、色々と気付けた気がします。

みなさん、本当に有難うございました。
今後とも、よろしくお願いします。

最後に、
事件自体は、望ましくない方向に進んでしまい、そこから派生した
今回のこの自分の騒動なんて本当にちっぽけなことでしかありません。
後藤健二さんのご無事を祈ります。

田巻源太

1 件のコメント:

  1. 先の記事に関して、私のページに、リンクを作成させていただいております。 http://fujiki.tv/ISIS/index.html 今回の件に関するこの記事も、合わせてリンクさせていただきたいと思いますが、今すぐにできませんので、今晩になることをお詫びします。
     映像専門家であれば(少なくとも、カメラやCGの基礎知識があれば)あの影の向きは、見かけ上はおかしくない、という結論になるはずですが、(少なくとも、それを理由に合成であると結論付けることはできない)なぜか、先日のマスコミ各社の報道での専門家のコメントは、みな、影の方向がおかしいので、合成だ、というものばかりでした。 そこで呼ばれてコメントした人たちは、たとえ急な話であったとしても(私の所へも問い合わせがあったようですが、行き違いで連絡が取れませんでした。)影の方向は自然であることが、経験的にわかるはずです。これがわからない人が映像専門家とは言えないでしょう。
     なぜ、マスコミがそういう人ばかりをコメント者として呼んだのかはわかりません。偶然、大急ぎで集められた人たちがみなそういう人だったと考えるべきでしょうが、まるで影の力が「合成であるとコメントせよ」と、陰謀をめぐらしたかのように想像されたとしても、仕方がないほどの偶然という気がします。
     事実その次の音声に関しては、専門家の間でも意見が割れていますよね。

     長くなりましたが、今、静止画映像のほうの分析を行っております。もしかするとご意見をお伺いすることがあるかもしれませんので、その際はよろしくお願いいたします。

    返信削除