撮影素材がPanasonicのAVCCAM AG-HMC155で撮影されたものなんです。
ロケ地はアメリカ。毎日撮影済のカードをHDDにコピーし、1月分ごとに輸送。
それを制作会社側のディレクターがオフライン、で自分がオンライン。
で、素材量。AVCHDのデータのままで600GBほど。
別途収録済のHDCAMやHDVのテープから起こした素材は2TBほど。。。。
がしかし、AVCHDはそのままでは編集出来ませんので、
FinalCut Proの「切り出しと転送」でProRes 422かAICに変換しなければいけません。
で、トータルのProRes 422での素材量は。。。。8TB
いくらうちでもこの容量はビックリです。概算132時間分。
で、そこから1時間のパケをつくるんですが、
通常、こういったドキュメンタリー作品の場合、余裕で完パケの尺の100倍とかの素材はあるんですが、
HDCAM収録やデジベ、などなどテープ収録の場合は、軽量でサクサクとオフラインが出来るように一度すべてをDVコーデックで取込んでしまいます。
テープに001、002など番号を振り、リール名とタイムコードで追いかけられるようにします。
で、自分の場合は、DVでほぼ完尺を出してしまい、
FCPの「メディアマネージャ」の機能で、ProRes422などのオンラインコーデックにプロジェクトファイルだけ変換。
で、「バッチ取込み」で必要な部分だけオンライン画質で取込み直しします。
これ普通、うちの会社じゃなくても普通にやります。
でもこれ、テープだからできるのよね。
今回の場合、6TB分はテープ自体がないのです。
つまり、後で取込み直す、ってことができないのです。
なので、一度全ての素材をDVで書き出します。
ここで、FCPのバグ(?)発見。
前述のオフライン/オンラインのキモは、ProRes 422のmovとDVのmovが「ファイル名・リール名・タイムコード」が同一であるからこそできるんです。
このうち一番重要なのはタイムコード。
リール名は、まぁなんとか出来ます。
ファイル名も、1ファイルごとに中身を覚えていれば(T_T)まぁどうにかなります。
ですがタイムコードがないと、素材のどの部分を使ったのか追っかけられなくなります。
で、今回、3台の初代型8コアMac ProでProRes422からDVに変換をしたのですが、
なんとそのうち2台のMac Proで書き出したmovにはタイムコードが含まれていないんです。
通常「バッチ書き出し」を行う時は
こういう設定でやってます。
(形式:をQuickTime変換にしちゃだめですが)
これで書き出すと、タイムコードは維持されるはずなんです。
ですが、3台中2台のマシンから書き出されたmovはすべて00:00:00:00スタートになっていました。
おかしいな、と思い、Quick Time Playerでも確認しましたが、タイムコードトラックがない。
ううぅん、これではDVでオフラインしてからタイムコード有りのProRes422に再接続出来ない。
これだとオンラインできない。
いやさすがに一瞬焦りましたが、FCPの初期設定のファイルを捨てて初期化してDVを書き出し直したところ、今度はタイムコードトラックのあるmovが生成されておりました。
めでたしめでたし。
なわけは無く、おかしいmov全てを変換し直しで2日は余計に。。。。。。
クリップの数が少なければ、タイムコードを埋め込み直す、もしくはProRes側のタイムコードも消去してしまい、クリップ自体のTCスタートを00:00:00:00で統一させるという手での打開策はあるのですが、1フォルダ100クリップほどで80フォルダ、トータルで1000クリップ以上。
無理無理。
で、まぁなんとか事無きを得たわけなんですが、
なぜか1台はなんともなく書き出すわけです。
同時期に買って、同じスペック(CPU、メモリともに)のMac Proで症状が出るもの、出ないものがあるのが不思議。
違いとすれば、症状の出た2台はAJA のKONA LHeというビデオI/Oのカードを装着。
症状の出ない1台はAJAのKONA 3というビデオI/Oのカードを装着。
もちろんドライバ周りは別なはず、もしかしてここかな、とにらんでおります。
FCPのバグ、とうよりは、ドライバ周りとQT周りのとの相性問題かなと。
そのうち詳しく調べます。
あぁLHeのマシン、LHiと換装したいですわ。
の前に最新型のMacProに置き換えた方が・・・。
AVCHDの「切り出しと転送」って異常に時間喰う上にCPU使いまくりですので。
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