2010/05/02

【NAB2010】FCP,cineformの3D対応

NAB2010でもたくさん扱われていた3D、立体視の方の話題です。
現状、何も追加せずにFinal Cut Proで3D映像の編集をするには、左目用映像で編集し、全く同じように右目用映像を編集しなおす、まぁ実際には、同一ファイル名の映像と差し替える、っていう結構めんどいことしなくちゃなんです。

FCPをソフトウェア的に3D対応させるには2種類。
(1)Cineform社の「Cineform neo3d」というコーデックを追加し、FCPというか、QuickTimeレベルで対応させちゃう方法。予算30万円〜。
(2)Daswoodのプラグインで、「Stereo 3D Toolbox」を追加し、左目用映像で編集し、各クリップごとに右目用映像を割り当てて、3D化するというもの。予算5万円〜。

なんですが、個人的には(2)のプラグインはありえないと思ってます。確かに安いんだけど、レビュー記事読む限りだと、1クリップごとにエフェクトとしてってめんどくさすぎでしょう。短編でカット数少なきゃいいけど、例えば音楽物のライブで1時間以上あったら?数百カットあったらどうすんの?しかも編集後に適用しないと不具合多しです。
詳しくはまた今度。なので論外!

で、(1)のCineformコーデックの追加の方を注目していたのです。
メタデータによる、パラメータ調整で視差、コンバージェンス、色などなどをレンダリング無しでの調整やLR2種類の映像からのバッチ処理などなど作りは最高。ネックは価格。
USドルの換算でも1ライセンス30万円。日本の代理店経由だと50万円。
いくら3D対応とは言え、何本も買うのはきついなぁと思っておりました。

ところが、NAB期間中にCineform社から、下位コーデックである「Neo HD,Neo4K」も3D対応に!って情報が出ていたのですが。。。


詳しい情報は5/1に、ということでクビを長く待っていたんです。
で出てきました情報が。
リンク先にはCineformさんのblogですが、Version5での対応の内容と、ベータ版の提供開始を知らせています。

そのうち、詳しい情報も出てくると思いますので、気になった点をいくつか。
◯Neo HD,Neo 4Kでの3D対応
・Neo HDは1920*1080の10bitYUV4:2:2まで
・Neo 4Kは解像度無制限の12bit RGBAまで
のCineform neo3Dコーデックへのエンコードデコードの対応。
・コンバージェンス調整やらもろもろ(笑)のFirst Light's(添付ユーティリティ)での調整
とかとか3D編集、メタデータ調整などなどは既存のNeo 3Dと大差なし。

これで、お値段5万円(Neo HD)なら買いじゃん!!!



と思ったんですよ。
でもやっぱりそう甘くなかったです。ちゃんと機能制限つけてやがりました(笑)

・Neo HD,4Kではビデオ出力はFCPからはAJAのKONA LHiでシングルリンクHD-SDIもしくはHDMIのみ。つまり解像度半分のサイドバイサイド、もしくはラインバイラインなどののみ。

これむかつくけどうまいなぁ。
フル解像度の2本のHD-SDI出力での3Dモニタリング(もしくは3G HD-SDI)やHDMI1.4のフレームパッキング(1080/24p)はNeo 3Dのみの特権と、しかもそれじゃないとKONA 3は駄目、と。

うぅむ。
まぁね、映画やパッケージがHDCAM-SRの2chソース、テレビやVODはHDCAMの解像度半分系(なんか正しい呼称ないのかな)が主流になることを想像すると、
費用とワークフロー的には問題ないのかも知れないですね。。。

どっちもやりそうなうちみたいなニッチなプロダクションは迷いますね。。。
4ライセンス買うとして、1ライセンスをNeo 3D、3ライセンスをNeo HD、っていうのがいいのかな。。。

あ、Panaから65インチの3Dプラズマ出たんですよね。。。70万前後、これちょっと待てば50万円台になりそう。
となると、3D化にかかるのは、このモニタと前述の4ライセンス65万(50+5×3)
で、ほぼ100万かぁ。

悩ましいですね。

追記:2010.5.2.18:47
Dashwoodのプラグイン名が間違っていたので訂正いたしました。
加えてリンク先も日本の代理店に変更。

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