2011/04/22

DaVinci Resolve 8 雑感

NABも終了して1週間。ようやく情報も集まってきたでしょうか。
Final Cut Pro Xは技術プレビューと言うこともあり、あれ以降何の情報も更新されませんね。
まぁ、6月リリースということはまだまだ時間もありますし、FCP以外のStudio製品がどうなるのかも興味深いですし、FCP X自体もまだ最終調整ということなんでしょうかねぇ。
App Store経由での販売となれば、パッケージ化するコストと時間は必要なくなりますからね。

さて、今日は「DaVinci resolve 8」の話題でも。
Blackmagic Designの公式サイトがリニューアル後、日本語の情報がまったく無し。作成中なのかな。
で、英語サイトとすでに頂いているプレスリリースから情報を拾って夢想です。

まずは価格。$999。
Version7が日本円で86,000円位で売られていたことを考えると、きっと価格は据え置きなのかな。
で発売時期が当初のリリースでは6月中だったのが、今週になって5月末に改定。
早く使えるのはうれしいことですね。無料版のDaVinci Resolve Liteも登場ってのは。。。

「DaVinci resolve 8」の新機能はたくさんあるようですが、
個人的に気になる、というか注目すべきところを。

・マルチレイヤータイムライン対応&Apple FCPのXMLの読み書きの対応。
・事前のクリップの読み込みがいらない(コンフォーム作業が不要)
・AVID Artist Color(旧Euphonix MC Color)への対応
・OpenCLベースのGPU処理にも対応

といったところでしょうか。

まだまだ細かい追加機能や、改善はあるのですが、自分が作業をしてきて気になっていたところ改善してほしいと思っていたところはかなりの確立で網羅されたなぁと言う感じです。


・マルチレイヤータイムライン対応&Apple FCPのXMLの読み書きの対応。
・事前のクリップの読み込みがいらない(コンフォーム作業が不要)

新しいUIを見てみると、大きくは変わっていないのですが、タイムラインはおっしゃるとおりマルチレイヤータイムラインになってますね(笑)
カラーグレーディングの作業自体にはマルチレイヤーってたぶんメンドイだけであまり必要性を感じないのですが、FCPのXMLの読み書きができるっていうところ。
FCPからのやりとりが「基本的にはColorと同レベルになった。」ということです。
「編集」→「MOV・EDL出力」→「読み込み」→「コンフォーム」→「グレーディング」→「レンダリング」
だったのが
「編集」→「XML出力」→「XML読み込み」→「グレーディング」→「レンダリング」
になったと。
文字にするとあんまり違いが無いようですが(笑)かなり効率が違いますね。
特にFCPから受け渡すときに、カットごとにばらばらでもEDLを介してResolveに読み込ませることはできたのですが、今まではFCPで使っている全クリップをまずは個別にResolveに読み込ませ、EDLを使ってコンフォーム、と言う作業が必須でした。
自分で編集したものならまだしも、編集さんが別にいる場合、もうファイルなんてどこにあるかよくわかりませんwww
結局はFCPのメディアマネージャで使用したファイルをコピーするか、
1本化したMOVを出力することになってしまっていました。
これが90分尺の本編とかになると、余裕で1時間近くは浪費することになっていました。

また、グレーディング後のやり取りもまた重要です。
FCPのXMLが書き出せると言うことは、トランジションを再度FCP側で当てられるということでもあるんですね。XMLでレイヤーやクリップの状態を維持してFCPに戻せるってそういうことです。

つまり、今までColorが唯一Resolveを上回っていた部分がこれでクリアになったのです。
もうColorはいらないですね。まぁAppleさんも十分承知しているから、FCP X自体で色補正的な機能を強化したのかなと。ま、ColorはShakeの二の舞的にFCPに吸収される運命だったのかな。

・AVID Artist Color(旧Euphonix MC Color)への対応

 こちらはもう本当に個人的な理由での喜びですね。Resloveが発表されるよりも前に購入していたMC Color(買ったときはまだ別会社です)がつかえるなんて!!!!!
ここ数ヶ月はResolve用にはWaveのコンパネをレンタルで使っていました(1500円/day)。レンタル価格も安かったので重宝していたのですが、やはりでかい!

こうやっておくとちょうど良いサイズなのよ
純正のコンパネに比べれば、確かにWaveでも小さいのですが、Waveはパームレスト部分がかなりでかい。また、純正のコンパネもMC Colorもボールがリングの中心にあり、片手で、色味と明るさを同時にいじりやすかったのですが、Waveはボールとリングが分かれています。
単に慣れの問題ですが、そのせいで、ボールに触りたいのにリングを触ってしまったりというミスが起こりがちでした。

また、今後Resolveを新規導入される方にとって、せっかくResolve自体が10万もしないのに、コンパネは安くても20万オーバーってのはちょっと。。。Artist Colorなら15万円強で買えます。
あまった予算でGPUを1枚増やせばさらにHappy!って感じじゃないでしょうか。

・OpenCLベースのGPU処理にも対応
で最後がこれ。
BMDのプレスリリースによると、CUDA処理を直接行う場合より、パフォーマンスは落ちるそうです。(ここはGPUによって勝手にソフト側がCUDA処理に切り替えることを期待!)
ですが、これでiMacでもMac Book ProでもResolveが使えるってことになりますよね。
GPUもNVIDIAでもATI(古)でも大丈夫ということに。
ノートでやるか?という疑問もありますが、仕込みを別マシンでできる、というのはかなり大きいかなと思うのですよ。

またこれに絡んで、6月に出るDaVinci Resolve Lite、すでに導入済みのDDPの二つを組み合わせると。
かなり効率のよいワークフローが組めるのかなと思うのです。

うぅん。
長々と書いてしまいましたが、それだけ期待大なアップデートです。
しかも既存ユーザは無料でアップデートって!
もうなんかBMDに惚れ掛けそうです。(広報のAさんは大好きですよ!)

あくまで前の製品であり、実際に稼動させているわけではないので、XMLの読み書きの部分。
特にFCP Xへの対応含め、まだまだ分からないことだらけではありますが、Mac版として2年目でここまで進化するのは素直に脱帽です。
今後も情報が入れば書いてみようかな。

あ、スタビライザも強力っぽいね。

4 件のコメント:

  1. そうなんです。現在、日本語版制作中でご迷惑おかけしてます。

    本日、代表の方から日本のお客様の間で日本法人がなくなったんじゃないかと心配されてる、とCEOにメールしたら、「俺もヤバいと思ってる。マーケティング系で今、1番の問題」と返事がありました。
    古いの残してくれればいいだけなんですが…

    通りすがりの広報でした。。。

    返信削除
  2. 突然のメール、失礼いたします。
    Mac Book PRO/DaVinci Resolve Liteで、MC COLORを認識できず、Web上で探していたらたどり着きました。
    EuControlは2.6.1です。
    もしご存知でしたら教えていただけたら助かります。
    何卒宜しくお願いいたします。

    返信削除
  3. 山口さま
    コメントありがとうございます。
    亀レスですみません。
    ドライバなどは問題なさそうですね。ネットワークかな。
    MacとMC Colorの設定、ネットワークのつなぎ方などを教えていただければ
    何かアドバイスできるかもしれません。

    返信削除
  4. 突然申し訳ありません。
    先日mc colorを購入し、davinci resolve liteにて使用しようとしたのですがApplicationスイッチと各ボタンに設定をさせるウィンドウを開くボタン以外反応しないのですが、このそもそも始めからなにも配置されていないのでしょうか?これが正常なのでしょうか?

    お答えいただけると幸いです。
    ちなみに私は
    現行imacでストアで上げれるものはすべて上げている使用です。
    davinciは8.2-1GPUです。

    返信削除