2014/01/30

【FCPX 10.1備忘録1】ライブラリは先祖帰りか?

はてさて。暇じゃないんです。
やることいっぱいあり過ぎなんです。
ここ最近は、ちょっと大きめのドラマのデータラングラーさんをやっているのです。
(現場にベタ付きじゃないし、データのコピーと管理と現像だけやってるからDITじゃない!これはデータラングラーね)
基本、夜中近くの撮影終了に合わせて現場に行って、撮済みもらって、会社でバックアップして、編集部用にデジタル現像なり~。
で、サーバアップして、記録表をスキャンして、サーバアップして、おしまい。
と完全に昼夜逆転生活。
といいつつ、昼間別件で動いてるけどね。

で、FCPX君が10.1とメジャー(?)バージョンアップしてから、ちょこちょこと質問を受けるのでちょいとまとめておきましょうか。

こまごまとしたアップデートはすんごいいっぱいですが、一番大きなのは「ライブラリ」の導入。
につきるのかな、と。
UIはそこまでかわってないのよねん。
で、もともとFCP7を使ってて、FCPX10.0.x に移行してようやくイベントとプロジェクトに慣れた方には、ちょっとかわいそうですが、かなりドラスティックに変えてきましたね。

ということで、備忘録的に解説。

今までのFCPXでは、FCP7までのシーケンスを「プロジェクト」と呼び、「プロジェクトライブラリ」で管理。その他のクリップなどなどが入っているフォルダみたいなものを「イベント」と呼び
、「イベントライブラリ」で管理。という形を取っていました。
慣れてしまえば、そんなもん、て感じですが、やはり、他のアプリと比較した場合、「プロジェクト」と「イベント」が半ば独立した形で個別に管理されているのは、理解しにくい形だったのではないでしょうか。


で、今回のFCPX 10.1(記事作成時すでに10.1.1だけどね)では
「プロジェクトライブラリ」と「イベントライブラリ」が統合され「ライブラリ」というくくりの中に「プロジェクト」と「イベント」が混在する形となりました。
ややこしいねw
そして、その「ライブラリ」は「○○○○.fcpbundle」という一つのファイルとして、内蔵、外付けHDDだけじゃなく、NASやSANといった共有ストレージ上にもおけるようになりました!
実態は、今までの「プロジェクトライブラリ」と「イベントライブラリ」を一個のファイルに見せかけたパッケージなんですが、細かいことは無視!

ということで、すっきりさっぱりと10.0.xまでの考え方は捨てちゃいましょう。

こんなブログを読んでくれている方は、きっとFCP7をバリバリ使いこなしている方だと思います。
誤解を恐れずに解説します。先祖帰りですw

FCP7→FCPX(10.1 or later)
プロジェクトファイル(.fcp)→ライブラリ(.fcpbundle)
シーケンス→プロジェクト
ブラウザのビン→イベント
ビンの中のビン→キーワードコレクション&スマートコレクション

ととらえると、わかりやすくなりませんかね。
そして、ヒエラルキーというか階層で考えるとこんな。


ってかんじかしら。
ただ、イベントをまたいでクリップをつかったりもできるので、これが完璧な解説ではないんだけども、頭の中の整理にはこう考えればいいのかなと。

で、このライブラリですが、10.0.xまでは、メディアの実ファイル(movとかね)をイベントライブラリにコピーして使うのがデフォルトな感じだったんだけど、
どうやら10.1はFCP7のように、別場所においといて参照するがデフォルトになったみたい。
いままでのように一カ所にまとめて保存することももちろん出来ますが。
それいがいのレンダリングファイルや、プロキシやキャッシュ類などなどはこんなかんじで、
「.fcpbundle」の中身を表示右クリック「パッケージの内容を表示」で見られます
ライブラリの中にまとめて保存されるので、散逸しなくていいかも。
ただ、肥大化しやすいので要注意かな。

というかんじで、ちょっと混乱を招きそうだったライブラリのお話でした。

ほぼ自分の為の備忘録ですね。

4 件のコメント:

  1. > どうやら10.1はFCP7のように、別場所においといて参照するがデフォルトになったみたい。

    Apple さんの区別によれば、どちらがデフォルトということではないみたいです。そうではなく、

    『FCP-X 10.1以降、メディアの管理方法は2通りに分かれる。

    1)主にワンマン・オペレーションの場合は、ライブラリ内にメディアを含めることで散逸を防止することを推奨。これを「Managed Media」と呼ぶ。

    2)チームで編集を行う場合は、ライブラリの外にメディアを保管することで同一メディアを共有することを推奨。これを「External Media」と呼ぶ。』

    ということらしいですね。

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  2. あ、そうなんですけど、読み込むときに10.0.xって最初立ち上げたとき、イベントライブラリにコピーにチェック入ってませんでした?
    こないだ10.1初めて立ち上げたらチェックはずれてたんですよ。なので気分的にそう思ってたんす。

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  3. なるほろ、深いですねぇ(笑)。恐れ入りました。

    ちなみに、Externalの時にはライブラリ内にはメディアの代わりに外部に置かれたメディアへのSymlinkが格納されますが、これが従来のAliasよりずっと強力で、メディアをどこに移動しようと名称を別のものに変えようと、ディスクが接続されている限りは完璧に追跡し続けるそうな。

    ところが、Managedでライブラリ内に実メディアを格納しちゃった場合は、ライブラリからちょいと移動しただけで、「メディアが見つかりません!」と、例の赤い警告が出ちゃいます。これは一体なんなの?

    …という実験君動画が、こちらにアップされとります。
    http://j.mp/1nq1EGV

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    1. ほうほうほう。10.0.9まではかなーり、どっちも怪しかったすからねー。ライブラリ内は、パッケージの中なので、OSから見ると、パッケージでリンク切れちゃうんじゃないのかなー。と思われます。

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